友達をやめないで

夜にしか更新しないってことはつまりそういうこと

苦しみは忘れた頃にやってくる

トム・フォード監督の「ノクターナル・アニマルズ」を観た。正しくは「半分観た」。

気分転換にと思って観始めたが、およそ20分後。あまりの疲労に早送りをした。

 

しんどい。精神が削がれていくような気分がする。普段よく観るアクションやらミステリースリラーとは全く違う、精神的な疲れ。心臓の高鳴りは感じず、背中に伝う嫌な汗の気配がする。

没入しすぎるあまり、観るのをやめたくなる。でも、停止ボタンを押せない。流れ続ける映像に、ノイズなんてない。計算し尽くされた画面。構図、色、一瞬差し込まれる違和感。違和感のたびに、呼吸が止まる。

 

辛すぎて観るのをやめた。日が昇っているときにもう一度チャレンジしようかと思ったけど、それはなんだか違う気がする。この作品は夜に観たい。だって夜の獣ですから。

 

これと同じ気分を味わった作品を思い出した。コリン・ファース主演の「シングルマン」。

 

監督は、トム・フォード